理念
基本方針
社会福祉法人サロベツ福祉会では、障がい者福祉のあり方を追求するために、法人の基本方針を以下のように定めます。
- 当法人事業所は、利用される方々の人権を尊重し、常に利用される方々の立場に立ったサービスの提供に努めます。
- 当法人事業所は、利用される方の希望する支援を適切に行うよう努め、利用される方の経済的自立と社会参加の促進を図ります。
- 当法人事業所は、福祉事業所としての専門性の向上に努め、提供するサービスの質の評価を行い、常にその改善を図ります。
- 当法人事業所は、地域住民やボランティア団体、関係機関などと連携協力し、地域福祉の向上に努めます。
ノーマライゼーション
ノーマライゼーションの実践
平成14年10月1日に精神障がい者通所授産施設として運営を開始したサロベツマイハートでは、「地域の障がい者は地域で暮らす」という理念を掲げました。
地域福祉が叫ばれる中、障がいを持つ方々が地域で暮らすことはごく普通の事であり、ノーマライゼーションの実践にほかなりません。
そこで、地域生活の支援ということも通所施設の重要な課題として、事業所運営の一環として位置付けていきたいと思います。障がいを持つ方々が豊富町の町民として地域で暮らし、住民との接触を持てるというだけで自然な形で地域との交流ができ、地域住民の方々が関心を抱いてくれるのではないでしょうか。
マイハートの役割
サロベツマイハートにどんな人がいるのかもわからないまま、1年365日のわずかな期間や時間だけ行事等で地域住民の方々に足を運んでいただいたとしても、町民の方々との相互理解には程遠いと言え 当施設は、生活介護・就労支援B型事業所であるが、障がいの種別を超えた混合利用が可能な場所です。
豊富町には、幼児期から青年期の知的障がい・精神障がい・身体障がいを持つ方々や老人など様々な障がいを抱えて暮らしている方々がいます。
私たちは、障がいの種別を超え、豊富町全体の福祉サービスについてどのような関わりをもっていくかということを常に意識しながら、入所施設によらない暮らしの在り方を追求し、障がいを持つ方々が地域で暮らす福祉の在り方を実践することを模索して行きたいと考えています。
共生社会と障害者権利条約
障がい者の権利条約の批准が国会で承認され、世界で141番目の批准国となりました。このことは、障がいのある方々にとって、わけ隔てのない社会を目指すことを謳った条約の理念に基づいて、誰をも排除しない、差別のない社会に一歩近づく日本の障がい者施策の新たな幕開けになりました。
近年、ノーマライゼーションの理念が広がり、生まれ育った町・地域で、その人ならではの生活を送る時代になってきました。
高齢化も急ピッチで進み、誰もが必要なサービスを受けながら、自分らしい生き方を実現することが求められています。高齢者だから、障がい者だからということではなく、その人のかけがえのない人生をいかに豊かにしていくかが問われています。
時代が大きく変わる中で求められるものは「支え・支えられる」共存の地域づくりであり、これらの時代背景を考え、社会の要請に応えることの出来る法人へと自己変革を進め、障がいのある方々の自立と社会参加を支援するとともに障がい者と高齢者の共生にとどまらず、地域との共生を目指した施設づくりに努めなければなりません。